症例紹介

2016.04.09

右下奥歯の深い虫歯の治療例(神経を残せた歯と神経を取らなければならなかった歯・一部保険診療)

こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
今回は右下の奥歯の深い虫歯の治療を行った例をご覧頂きたいと思います。

右下奥歯の痛みを主訴に来院されました。
肉眼では右下第一大臼歯、第二大臼歯ともにカリエス(虫歯)になっている様に見えます。
レントゲン写真では第一大臼歯の虫歯がかなり大きいことがわかります。

 

 

第一大臼歯は来院時に既に自発痛(ズキズキした痛み)がでていたため、
神経の保存は不可能と判断し、抜髄処置(神経をとる処置)を行いました。
根の中の処置を終え、根管充填を行いました。
根の先まで緊密に充填できているように見えます。

 

第二大臼歯のカリエスも大きく、カリエス除去中に露髄(歯の中の神経が露出する事)しました。

しかし、第一大臼歯の処置後、自発痛は治まっていたため、セラカルLCを塗布して神経の保存を試みました。

 

第二大臼歯の痛みが出ていないことを確認し、

CERECでセラミック修復を行いました。術前術後の比較です。

初診時 口腔内写真

セラミック修復物装着時

 

第一大臼歯は残念ながら神経を残すことはできませんでした。
神経を取らざるを得ない場合は、根の先までしっかりと清掃し、
緊密に充填することが重要と考えています。

また、第一大臼歯、第二大臼歯ともに漏洩の少ないセラミック修復を行うことで、良好な予後が期待できます。

今回ご覧いただいた中で根の中の処置は健康保険の範囲内で行っています。